とりあえずの記録

はじめは同学科の人向けのナレッジまとめでした

Proxmox VEのセットアップ

うっかり手が滑ってHP ProLiant DL360 Gen9を購入してしまったので,Proxmox VEをセットアップします.

OpenStackも試してみましたが,随所にひっかかりポイントが見られたため不採用となりました.

ダウンロード・インストール

端折ります.
iLO Advanced Licenceがついていたので,Remote ConsoleでISOをリモートマウントしてインストールしました.便利ですね.

セットアップ

とりあえず ssh root@[FQDN or IP] でログインします.

エンタープライズリポジトリの参照を無効化

無償版として利用しますので,リポジトリの参照先を変更します.

/etc/apt/sources.list.d/pve-enterprise.list を開き,
行頭に#を加えてコメントアウト

/etc/apt/sources.list を開き,既存の2つの間に
deb http://download.proxmox.com/debian/pve bullseye pve-no-subscription
を挿入.

注:バージョンによってパラメータが異なるので,Package Repositories - Proxmox VE で自分に合うものを確認してください.

パッケージの更新

# apt update && apt upgrade -y

ついでに,使うパッケージをインストールしておきます.

# apt install sudo vim -y

ログイン時ダイアログの無効化

Webログイン時,エンタープライズ用のサブスクリプションがないというダイアログが表示されるため,これを無効化します.
個人利用に当該サブスクリプションは不要ですので,特に問題はありません.

/usr/share/javascript/proxmox-widget-toolkit/proxmoxlib.js を開き,
No valid subscriptionで検索.
当該行を含むifブロックの条件文をfalseに置き換える.

当方の環境では,513行目でした.

設定してもなお表示される場合,ブラウザキャッシュが残っているか,アップデートで上書きされた可能性があります.

ユーザ追加

常用ユーザを作成します.

# adduser [USERNAME]

作成したユーザにsudo権限を与えます.
もし都度のPW入力省略を許可する場合は,以下の通り.

# sudo visudo

root    ALL=(ALL:ALL) ALL の下に,
[USERNAME] ALL=NOPASSWD: ALL
を追記.

公開鍵の配置・SSHの制限

作成したユーザとして,ホームディレクトリに公開鍵を置きます.
suのあとのハイフンには,左右両方にスペースがあることに気をつけてください.

# su - [USERNAME]

以降,以下の記事に従って変更してください.

tamasan238.hatenablog.com

Linuxコンテナイメージの取得

通常のISOによるVM構築のほか,LXC(Linux Containers)も利用可能です.
必要に応じて以下の行程を踏みます.

まずはデータベースをアップデート.
# pveam update

DL可能テンプレートを確認し,
# pveam available

使用したいイメージを取得.
# pveam download local [FILENAME]

正しく認識されていることを確認します.
# pveam list local

再起動

諸々いじったので,念の為ここらで再起動しておきます.
# reboot

参考

Proxmox VE6.3のインストールと、やっておくと良い初期設定

Proxmoxでプライベートクラウドを立てる │ Rokkou Systems

bitWalk's: Linux ディストロ探訪(14) 〜 Proxmox VE 〜

仮想マシンのように使えるコンテナ | IIJ Engineers Blog