とりあえずの記録

はじめは同学科の人向けのナレッジまとめでした

やたらと太字の多い本が苦手

お気持ち表明記事です.有用とは言えないかもしれません.

私は少し大きめの書店が好きで,週に数回のペースでいろんな書店を巡っています.
そうした中で1つ思ったことがありまして,今回文字に起こしてみることにしました.

 

新書,人文,ビジネス書あたりで特に顕著に感じるのですが「重要箇所(?)がやたらと強調された本」って増えてきましたよね.まさにこのように.

なんなら,1ページの2〜3割が太字になっているものもありますね.

私はこれが苦手です.

何らかの情報媒体があったとして,そこから何を受け取るかを決めるのは,受け取り手の自由であると考えています.

殊,書籍において言えば,著者が著せることは既存の事実と著者の考えに過ぎず,その書籍から何を得るかは読み手が考えることだと思っています.

それにも関わらず,「ここが大事です」「大事なところをつなげると,このように私の主張が完成します」「ほら,私の主張は正しく,あなたが知るべきことはこれなのです」と言わんばかりにやたらと太字にすることは,少々 "でしゃばりすぎ" ではないか,と感じるのです.

 

昨今,費用対効果を示す コスパ(コストパフォーマンス) に対して,時間対効果を示す タイパ(タイムパフォーマンス) という言葉を耳にします.

確かに重要箇所が強調されることで,短い時間で多くの情報をインプットできるようになります.一見すると,「タイパが良い」と言えそうです.
しかし著者の言いたいことを丸呑みにしたところで,果たしてその情報を有益なものとして別の場面に活かすことができるのでしょうか.

著者にとっての重要度合いは,必ずしも読者に共通するとは言えないのではないかと考えます.

 

別の観点で見てみると,明朝体 → 太字のゴシック体 → 明朝体 が段落内で何度も繰り返されることで読みにくさを感じます.
単語レベルであればさほど気にならないのですが,文単位・段落単位で太字にされるとげんなりします.いっそ非太字の箇所をカットして簡潔にまとめられないものかと.


みなさんはどう感じますか.