Proxmox上にUbuntuのVMを建てて,Homebridgeをセットアップしてみます.
ProxmoxによるVM構築
LXCもありますが,今回はISOアップロードによるVM構築で行います.
ISOのアップロード
今回は Ubuntu 22.04 LTS (Server) を使用します.
左カラムでlocalを選択し,ISO Images→Uploadで使用したいディストリビューションのイメージをアップロードします.
VMの作成
今回は以下のパラメータで作成しました.
General
- Name: 任意の表示名を入力
-
Start at boot: true
OS
- ISO image: アップロードしたISOを選択
System
スルー
Disks
- Disk size (GiB): 16
CPU
スルー (1Core/1CPU)
Memory
スルー (2048MB)
Network
スルー (上流に疎通可能なIFが自動割当)
Confirm
- Start after created: enable
[Finish] で作成後起動します.
Ubuntuのインストール・設定
左カラムから今回作成したVMを選択し,右上の[Console]を押下するとコンソールが見えます.
インストーラーに従い,インストールを完了します.
SSH設定
以下の記事に従って変更してください.
パッケージ更新設定の変更
以降,管理部分を操作しますので一旦rootに成り代わっておきます.
% sudo su -
Ubuntuの場合,/etc/apt/apt.conf.d/20auto-upgrades を開いてみると,すでに自動アップデートが有効化されていることが分かります.
しかし,/etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades を開いてみると,セキュリティアップデートのみが対象となっていることが確認できます.
全てのアップデートを自動で実施させます.
/etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades を開き,-updates がコメントアウトされていますので行頭の//を外します.
タイムゾーンの変更
タイムゾーンを合わせておきます.
# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
定期的な自動再起動設定
アップデートによっては再起動が求められるものもあります.
定期的にシェルに入って確認するのも億劫なので,週1で再起動がかかるようにします.
# crontab -e
任意のエディタを選び,末尾に以下を挿入します.(毎週月曜日の朝4:00)
0 4 * * 1 /usr/sbin/reboot >/dev/null 2>&1
なお,設定文の生成にはこちらのサイトが大変有用です.
Crontab Generator - Generate crontab syntax
パッケージの更新・再起動
パッケージ情報を更新後,アップデートして完了後再起動させます.
# apt update && apt upgrade -y && reboot
Homebridgeのインストール
まずはSSHログインし,rootに成り代わります.
% sudo su -
あとは公式のドキュメントに従ってセットアップを進めていきます.
HomebridgeリポジトリのGPGキーを追加
# curl -sSfL https://repo.homebridge.io/KEY.gpg | sudo gpg --dearmor | sudo tee /usr/share/keyrings/homebridge.gpg > /dev/null
Homebridgeリポジトリを追加
# echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/homebridge.gpg] https://repo.homebridge.io stable main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/homebridge.list > /dev/null
パッケージリストを更新,Homebridgeをインストール
# apt update && apt install homebridge -y
Homebridgeの設定
ブラウザにて http://[FQDN or IP]:8581 を開くと,Web UIが開きます.
ユーザ名とパスワードを設定すると,ダッシュボードに遷移します.
とりあえずこれで,Homebridgeが使えるようになりました.