(注) 本記事は,私が某組織内Wikiに作成した記事のアーカイブです.
はじめに
パソコンは非常に多機能で,元来は専用の高価な機材を購入しなければ使えなかった機能がいくつも使えるようになり,私たちも映像やパワーポイント素材の投影,音楽の再生などに使用しています.
しかし,多機能な分,専用機材と比べると不安定な面があります.この項では,その弱点を踏まえながら実用に耐えるシステムとして運用できるようにするための注意点を記載します.
ハードウェア
電源
バッテリーの劣化によって急に電源が落ちる可能性があります.必ずACアダプターを使用して電源に常時接続している状態にします.
(抜けやすく気づきにくいプラグNo.1です.運用中もたまに確認しましょう.)
映像・音声
基本的にHDMI端子,miniTRS端子に接続します.
接続時には,引っ張られて抜けることがないように配線する必要があります.不安なときは長いケーブルに取り替えましょう.
特に電波祭などのイベントでは,パソコンを若干動かせるように1〜2巻ほどの余裕をもたせた上でケーブルを机に固定するなどし,不慮の事故が発生しないように注意します.
ネットワーク
極力Wi-Fiではなく有線で接続します.(Wi-Fiだと,学生が多く集まったり,(削除済み)の電波と干渉したりして動作が不安定になることがあります.)
なお,ネットワークの設定や構築には高度な知識が必要です.よくわからない場合には,(削除済み)の(削除済み)や(削除済み),(削除済み)センターなどに相談し,指示を仰いで下さい.(TEの(削除済み)先生は放送部のOBで,現在の対面式のベースを考案された方です.)最悪の場合,学校のネットワーク全体を止めてしまう恐れがあります.
予備機
この記事ではいくつかの障害を乗り越えるための対応策を書いていますが,これを全て設定したとしても,突然のフリーズやクラッシュを避けることはできません.
必ず予備機を準備しておき,進行中は常に本番機と同じ状態を保ちます.不具合発生時には,スイッチャーなどですぐに接続先を切り替えられるように準備しておきましょう.
ソフトウェア
Windows
WindowsUpdate
進行中にかかると最悪です.事前に,以下の設定にしておきます.
スタートメニュー → 設定 → 更新とセキュリティ
更新を7日間一時停止
イベント数日前にON.
アクティブ時間の変更
6:00〜0:00に設定.
詳細オプション
Windowsの更新時に他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る
オン(Office等の更新も取得するため)
従量制課金接続を使って更新プログラムをダウンロードする
オフ
更新プログラムをインストールするために再起動が必要な場合は,できるだけすぐにこのデバイスを再起動してください
オフ(急な再起動を避けるため)
更新を完了するためにPCの再起動が必要な場合は,通知を表示します
オフ(進行中の通知を避けるため)
スタートメニュー → 設定 → システム→電源とスリープ
他のPCからのダウンロードを許可する
オフ(不必要なアップロードトラフィックを防止するため)
電源設定
進行中のスリープを避けるように設定します.
スタートメニュー → 設定 → システム→電源とスリープ
画面
次の時間が経過後,ディスプレイの電源を切る(バッテリー駆動時)
5分
次の時間が経過後,ディスプレイの電源を切る(電源接続時)
3時間
スリープ
次の時間が経過後,ディスプレイの電源を切る(バッテリー駆動時)
5分
次の時間が経過後,ディスプレイの電源を切る(電源接続時)
5時間
通知設定
進行中に通知が出ることを避けるため,以下のように設定します.
スタートメニュー → 設定 → システム→通知とアクション
通知
アプリやその他の送信者からの通知を取得する
オフ
新機能とおすすめを確認するために,更新の後と,サインイン後にときどき,Windowsへようこその情報を表示する
オフ
Windowsを使う上でのヒントやおすすめの方法を取得する
オフ
出力設定(映像)
テレビに接続するときはつなぐだけで写りますが,スイッチャーに接続するときはそうも行きません.設定します.
注:実際にスイッチャーに接続していないと設定できません.
スタートメニュー → 設定 → システム→ディスプレイ
拡大縮小とレイアウト
テキスト,アプリ,その他の項目のサイズを変更する
100%
ディスプレイの解像度
1920×1080
画面の向き
横
ディスプレイの詳細設定
ディスプレイを選択し〜の中から,PC本体ではなくHDMI接続先の機器らしきものを選択し,ディスプレイ○のアダプターのプロパティを表示しますをクリック
モードの一覧をクリック
「1920×1080」「60Hz」「(インターレース)」の3つが含まれるものを選択し,OKをクリック
出力設定(音声)
音声の設定は比較的楽です.
音が出力されない場合は,タスクバーのスピーカーマークをクリックし,
・ミュートになっていないこと
・音量ゲージが100%になっていること
を確認します.
それでも出ない場合,出力先が正しく選ばれていないかもしれません.
同じくスピーカーマークをクリックし,音量ゲージの上に書いてあるデバイス名をクリックし,出力させたい出力先を選択します.(特にHDMIとminiTRSを挿している時,求めていない方に出力されることがあります.)
デスクトップ
映像を投影する場合に限りますが,もし映像再生ソフトが落ちてしまった時や,操作ミスをしてしまった場合,デスクトップ画面が表示されることを防ぎます.
必ずイベント前に設定してください.
デスクトップを右クリックし,表示→デスクトップアイコンの表示をクリックして,アイコンの表示を消します.
アイコンが全て見えなくなりますが,ファイルはそこに存在しています.開きたいときは,エクスプローラーからアクセスしてください.
今度は,タスクバーを右クリックし,タスクバーの設定をクリックします.
デスクトップモードでタスクバーを自動的に隠すをオンにします.
これ以降カーソルを隠したいときは,画面の下端ではなく右端に持っていくように注意します.
最後に,再びデスクトップを右クリックし,個人用設定をクリックします.
背景に単色を選び,背景色の選択で黒を選択します.
これで,デスクトップには何も表示されなくなりました.パッと見起動しているのか見分けがつきにくいので注意しましょう.
Slack
イベント中のURLのやりとりなどで使用することもありますので,起動してもよいですが必ず通知を切っておきます.
左上のワークスペース名をクリックし,環境設定をクリック.
通知のタイミングをなしにします.
おやすみモードで,以下の時間帯は自動的に非通知にするにチェックを入れ,00:00〜23:30に設定します.
スクロールし,Slackのサウンド全てをミュートするをオンに,通知が届いたときにウィンドウをフラッシュするをなしにします.
次の方法で通知を配信をWindowsアクションセンターにします.
MPC-BE(動画再生)
起動時に自動でフルスクリーンになるようにしたり,起動後スペースキーを押すまで再生させないようにしたり,再生後フルスクリーン解除せずに暗転したまま保つようにしたり,OSDを非表示にしたり,いろいろ設定します.
面倒なので,Configファイルをインポートしましょう.
(削除済み)共有ドライブ→ソフトウェア→mpc-be-settings.regをダウンロードし,実行してください.警告が表示されますが,問題ありません.
実行が完了した後にMPC-BEを起動すると,設定された状態になっています.
PowerPoint
PowerPoint使用時は,基本的に発表者ツールを使用します.使用方法は各々で調べてください.
また,抽選スライドなど,表示中に内容を書き換えたい状況があると思いますのでやり方を解説します.
①発表者ツールを使用してスライドショーを開始します.
②WinキーとTabキーを同時に押し,PowerPointの編集画面に切り替えます.
③ここで編集すると,リアルタイムに出力画面の内容が変わります.
④再び発表者ツールに戻りたいときは,WinキーとTabキーを同時に押し,PowerPointの発表者ツールに切り替えます.
なお,PowerPointはじめOffice製品については,基本的に個人のアカウントを使用しないでください.(自分のファイルを他の人が見ることが出来る状態になってしまいます.急ぎの際に一時的に使用するのはOKです.)
規則上,校内のPCには学校が契約するボリュームライセンスを使用することができます.OSの初期化や新PCの導入の際には,(削除済み)の(削除済み)センターを訪れてください.
(2020年時点で,(削除済み)を利用できています.)
SeratoDJ Lite・iTunes(音楽再生)
気力を取り戻したら,書きます.