何かと組織をまとめる役に就くことが多く,おかげさまでいろいろと学ばせていただきました.
その過程で考えたこと・実践してきたことについて,ここらで整理してみることにします.
リーダーの仕事
チーム内
メンバーをサポートし,適度に統制しつつ指揮してゆく.
組織の主役はメンバーです.
ティーチング,コーチング,カウンセリング,あらゆる手段を使いこなしてチームを率います.
ボトムアップ/トップダウン,両方の流れが構築できるといいですね.
いろんなやり方があると思います.
スケジュールやメンバー構成などの現状をもとに,どれが最適か判断します.
- 1つ1つ細かく指示する
- ゴールを伝えて,適宜アシストしながらも基本的には1歩引いたところから見守る
- 1人1人に裁量を与え,道を大きく外れたときにのみ声をかける
スムーズに議論を進めるには,相互の信頼関係が必要不可欠です.
チーム外
各種関係組織と調整して,やりたいことを実現する・メンバーを守る.
組織で動いていくと,他の組織に"お願い"をしたりされたりします.
たまに「えっ」と思うことがありますが,前提の理解が不十分だったり認識のズレが起きていたりするだけかもしれません.まずは真摯に向き合って,お互いにとって最善の選択を目指します.
とはいえ,たまに悪意をねじ込まれることもあります.毅然と対応しましょう.
- 責任者としてやり取り(相談/交渉)をする
- 信頼を得て"顔が利く"ようになると,いろいろスムーズになります
- おかしな話をブロックする
- 「それはできません」と言えるのはリーダーだけ.
- メンバーによる非礼があった際には,一番前でお詫びする
自己管理
力量と負荷を客観的に捉え,万が一にも潰れてしまわないように自分自身を管理する.
長が潰れるとメンバーは頼る先がなくなり,行き先に迷います.
身体的にも精神的にも一定のエリア内にいられるようにしよう.
- 外部を頼る (先輩/友人/家族/カウンセラー/...)
- 「余裕を持つための休み」を確保し,死守する
チームでなにか起こった時,最後の砦として立てるように,そして責任を持てるように,確実に自信を持てるエリアを広げる.
緊急時,「どうにかしろ!」と急かす上司ほど嫌なものってないですよね.
また一方で,「大丈夫大丈夫」と言いつつ行動してくれない上司も頼りないですよね.
まずはきちんと土台を整備して,あとはどっしり構えます.
事故が起きる前は悲観主義,起きてしまったら楽観主義です.
- 最悪の事態を想定して準備する
- 技術面,組織統括に限らず,災害・急病人対応なども含む
- リファレンス資料 (書籍 / pdf / 組織内Wiki ) を揃える
- やり方のイメージを掴んでからタスクを渡す
- 学び続ける
チームを成長させるために
せっかく良い組織に育て上げたところで,引き継ぎの流れが構築できなければ数年で意味がなくなります.(組織は頭から腐る)
"属人化を防ぐ"ために行うことをいくつかご紹介します.
ナレッジの共有
「経験が物を言う」「業務に必要な知識は口伝てで」という組織において,新人はどんなに意欲があっても自分のペースで成長することができません.
WordPressやesa,Qiita:team,OneNote,Kibela,Growiなどを活用して,知りたいことにすぐにアクセスできる環境を作りましょう.
万が一引き継ぎの流れが途絶えてしまったとしても,これがあるのとないのとでは復帰にかかる期間が段違いです.
やりとりのオープン化
前項とほぼ同様です.
人間である以上"相性"があり,個人間のやりとりを引き継ぐことは大変困難です.
情報の特性上やむを得ないものを除いて,基本的にDM/Private Ch.は使わないように指導します.
対面でのやりとりはドキュメントにして簡単に参照できるようにします.
ほかにもいろいろありますが,考え方の根幹にあるのはこのあたりですかね.
なにか思い出したら編集します.