とりあえずの記録

はじめは同学科の人向けのナレッジまとめでした

キャッシュレス時代のかんたん家計簿

昨今,数多のキャッシュレス決済が興隆を見せていますが,支出の状況を把握することが難しくなっていると感じます.

本来は家計簿をつけるべきなのでしょうが,厳密に記していくには相当な労力が必要です.

そこで,スプレッドシートを用いた"かんたんな"支出管理を始めましたのでご紹介します.

予算の設定

支出

固定費と変動費に分けて考えます.

固定費
  • 住居費・保証料
  • 水道・ガス・電気・ネット・etc.
  • 多少の変動に備えた予備費
変動費
  • 食費
  • 交際費
  • 日用品,etc.
  • 衣服
  • 散髪

それぞれ大まかな金額を当てはめ,支出の総計を計算します.

収入

現在の各収入源について,支出の各項目を割り当てます.

支出を割り当てきらなかった場合,即ち赤字です.
支出金額を見直すか,アルバイトなどによって稼ぐ金額として設定します.

地域の最低賃金を調べて,概ね週何時間働くとその金額を手に入れられるのかを考えておくと過労を防ぐことができます.

1日あたりの支出可能金額を設定

変動費の合計を30.5で割った値を,1日あたりの支出可能金額とします.

しかし,これには変動費として設定している項目すべての合計であることに注意する必要があります.
(例えば毎日この金額を朝昼夕食で使いきる場合,月に1円でも日用品を買ったり散髪したりすると赤字になります.)

現実には多少買いだめしながら生活しますので,日によって黒字になったり赤字になったりします.

が,これを1ヶ月のスパンで見たときに最終的に+になっていればOKというイメージです.

支出を記録

毎日,「1日あたりの支出可能金額」が収入として与えられるとして,以下のように支出を管理します.

毎日の残高は,翌日に持ち越します.

なおこのとき,店舗に対してどのような方法で支払ったかは一切気にしません.
自分がその日,モノやサービスにいくら払ったのかを記録していきます.

(クレジットカードを使用すると数ヶ月単位で引き落としがズレますので,口座にはそれに応じた余剰資金を残しておく必要があります.)

SuicaやPayPayなどへの"チャージ"は記録しません.利用店舗への支払いが発生して始めて記録します.

サンプル (1日あたりの支出可能金額:1,700円,よく出かけていた期間)

厳密に1品1品分類・記入するわけではなく,その日利用した店舗(≒レシート1枚)ごとに1項目として記入しています.

臨時収入があれば,マイナスの値で入力して残高を補正します.

いずれ帳尻合わせが必要になりますので,私の場合は月末に残高をリセットして新しいシートで1日目を前日残高0(+1日目の支出可能金額)として開始します.

万が一口座の予備資金が危ぶまれるほど赤字になった場合には,改めて予算を設定し直し,1日あたりの支出可能金額を再設定しようと考えています.が,あまり現実的なものとは捉えていません.

もっと大きな視点で

本当に冒頭に設定した予算額で問題ないのか,そして支出タイミングのズレは余剰資金の範囲内で対応できるのか,想定外の収入や支出が発生していないか,についてこのシートで確認することは難しいと考えています.

私の場合は,MoneyForward MEに持っている口座やカードをすべて登録して,たまに眺めています.

案件などではありませんので,興味をお持ちの方はご自身で調べてみてください.

自動で分類・分析してくれますので便利です.

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どなたかの参考になれば幸いです.