注
本記事は書きかけです.TeXの説明と,導入のさわりの部分のみしか記載していません.余裕ができたころに内容を追記し,configやテンプレートなども共有したいと思っています.
取り急ぎ,最近TeXTeXって聞くけどいったい何なの!?という方には多少参考になるかもしれない情報が書いてあります.
はじめに
うちの学科(情報系)では,学年が上がるにつれレポートをWordで書くのが辛くなってきます.
代わりに,以下の良いところがあるLaTeX(TeX)*1を使ってみましょう.
- 自動で間隔やフォントサイズを調整してくれるため,仕上がりがとにかく美しい.(Wordのようにいちいち微調整しなくてよい)
- (少なくとも私が知る範囲では)どんなに複雑な数式も綺麗に表示してくれる.
- 非常に長い歴史があり,アカデミアの世界では広く定着している.(多くの場合,論文を書くためのデファクトスタンダードとなっている.)
- Wordと比べファイル構造が単純で軽く,ファイルの破損が少ない.*2
ただし,Wordと比べると以下のような特徴があり,とっつきにくいのも事実です.
- CやJavaなどのプログラミングと似ていて,コンパイル(タイプセット)する必要がある.
- つまり,文法をある程度覚えないと使えない.
- 1回のコンパイル(タイプセット)に数秒〜30秒ほどかかり,ちょっと編集してコンパイル,を何度も繰り返していると時間がかかる.
- だからと言って大量に書いた後にコンパイルすると謎のコンパイルエラーに苦しむ.
- そしてコンパイルエラーがとにかく分かりにくい.
- すでにある画像や図を入れるのは簡単だが,新しい図をTeXの中で作ろうとするとなかなか難しい(ただし作れると綺麗で,カルノー図なんかも作れる.)
なんだか悪い特徴が多くなってしまいましたが,一度慣れるとそんなに苦でも無くなってきて,TeXで作られたレポートの美しさに魅了されるようになります.
まずは導入,そしてある程度の使い方を覚えるところまで,頑張りましょう.
これから行う作業はそう単純なものでもないですし,途中で何かにひっかかってこの記事の通りに進まないこともあるかもしれません.そんなときは一旦保留にして,また気力が湧いてきた頃にもう一度挑戦してみてください.私も導入してからある程度慣れるまで,何度も放棄しました.なかなかに難しいのです.
ソフトウェアのダウンロード,インストール
ここからはHomebrew,VSCodeが導入済みであることを前提に進めていきます.
もしこの2つが入っていない,もしくは知らない場合は,以下の記事を参考に導入してから次に項目に進んでくださいね.
それでは始めていきます.ターミナル.appを開いて,次のコマンドを実行します.
brew update
brew cask install mactex-no-gui
これでMacTeXという種類のTeXのディストリビューションのインストールが済みました.
(Python3使うときにbrew install python3,C言語のコードをコンパイルしたいときにbrew install gccってしますよね.それと似たような感じです.)
続いて,TeXの中で利用する"パッケージ"というものをアップデートします.
sudo tlmgr update --self --all
sudo tlmgr paper a4
TeXでは,A4のレポート形式にするのか,B5の本形式にするのか,などを自由に選ぶことができます.その中身を,今最新版に更新したわけです.
ターミナルでcodeと打って実行するか,アプリ一覧からVSCodeを探して起動してください.
VSCode左のバーにある,4つの四角いブロックのアイコンを押して拡張機能を探す画面を開きます.
次の2つを検索して,それぞれ緑色のインストールボタンを押してください.
LaTeX Workshop
VSCodeの中でコンパイルやプレビューなどができるようになる拡張機能です.保存と同時にやってくれるように設定することもできます.
LaTeX language support
拡張子が.texのファイルを開いたときに,中のコマンドにハイライト(色付け),入力補完をしてくれる拡張機能です.
これで,とりあえずソフトウェアの準備は完了しました.
LaTeX Workshopの設定
これからは,MacにインストールしたMacTeXを,VSCodeのLaTeX Workshopという拡張機能を通して操作することになります.
もうちょっと細かく書くと,VSCodeで拡張子.texのテキストファイルを編集し,⌘+S(保存)の操作と連動して自動でMacTeXの中にあるいくつかのコンパイルするための方法のうちptex2pdf(platex+dvipdfmx)という方法でコンパイルする.といった感じですね.
このうち
ptex2pdf(platex+dvipdfmx)という方法で
というところが大事で,標準だとlatexmkという方法を使おうとします.
latexmkは日本語用の環境に適していませんので,platexに変更してあげる必要があります.
そして,標準のままだと文字コードの問題でコンパイルできなかったり,そこを変更したとしても構文のミスでコンパイルに失敗した時,無限ループに陥ったりします.
この辺りをどうにかすべく,LaTeX Workshopの設定を変えていきます.
あとは!!!友人が!!!!書いてくれたので!!!!!丸投げします!!!!!!
*1:らてふ,てふと呼びます.らてっくす,てっくすではありません.TOEIC 金フレ,銀フレの著者はTEX加藤と書いて"てっくすかとう"と読むので,普段あの本の音源を聴く人はこんがらがりやすいです.
*2:実は.docx, .xlsx, .pptxなどのOffice系のファイルってzip形式になっていて,拡張子を.zipに変更すると展開できたりします.まぁ破損しやすいわけですね.