とりあえずの記録

はじめは同学科の人向けのナレッジまとめでした

【Macer向け】.ssh/configでSSH接続をかんたんに.

普段,terminal.appでSSH接続するときに

 ssh [ユーザ名]@[サーバ] -p [ポート]

とタイプして,都度パスワードを入力している人へ.

 

簡潔に設定できるように記述しているため,一部適切とは言えないものも含みます.

 

以下の操作は,サーバではなく,自分のMac行います.

キーペアの生成

パスワードの代わりとなる,秘密鍵と公開鍵のペアを生成します.

ssh-keygen -t ecdsa -b 521 -C "自分のPCであることが分かる名前"

例えば,こんな感じ.

ssh-keygen -t ecdsa -b 521 -C "masakiMBP"

 

実行すると,

Enter file in which to save the key (/Users/[ユーザ名]/.ssh/id_ecdsa):

と聞かれますが,何も入力せずにEnter

(入力すると,ファイル名を変更できます)

 

続いて,

Enter passphrase (empty for no passphrase):

と聞かれますが,何も入力せずにEnter

(入力すると,キーペアを使うと


きにパスフレーズの入力が求められるようになります.セキュリティ上は入力しておくべきですが,学科の演習サーバなどであれば(特権を持っていないアカウントであれば)設定しないことも少なくありません.)

 

続いて,

Enter same passphrase again:

と聞かれますが,何も入力せずにEnter

(上と同じものの入力を求められています.)

 

以下のような図形が出力されれば,問題なくキーペアが生成できています.

f:id:tamasan238:20210208114453p:plain

サンプル

公開鍵をサーバに転送

生成した公開鍵と秘密鍵のうち,公開鍵を接続したいサーバに予め置いておく必要があります.

 

ですので,手元のMacからサーバへ以下のコマンドで転送します.

ssh-copy-id [ユーザ名]@[サーバ] -p [ポート]

いつもsshするときに入力していたものの"ssh"を"ssh-copy-id"にするだけですね.

 

パスワードを求められるので,普段通り入力してください.

 

いつものようにサーバに接続できたら,完了です.
これで,パスワードを入力せずとも接続できるようになりました.

 

接続先をconfigファイルに保存

毎回ユーザ名とサーバのアドレス,ポート番号を入力するのは面倒ですので,この機会に

ssh hi

とタイプするだけで接続できるようにします.

 

再びMacのTerminalを開き,(もしまだサーバに繋がっていたら,exitと打って接続を切ってください.)

vi ~/.ssh/config

で設定ファイルを編集します.

 

以下の内容を入力してください.

Host 自分で決める短い名前
    HostName サーバのアドレス
    Port ポート番号
    User ユーザ名
    IdentityFile ~/.ssh/id_ecdsa

 

例えば,

Host hi
    HostName test.example.com
    Port 2229
    User df20test
    IdentityFile ~/.ssh/id_ecdsa

こういう感じ.

 

入力を終えたら,保存してください.

 

その後は,

chmod 600 ~/.ssh/config

を実行すれば,あとはいつでも

ssh 自分で決めた短い名前

で接続できるようになります.

 

複数のサーバに接続するには

また別のサーバに接続したいとき,改めてもう一度キーペアを生成する必要はありません.

今回生成したキーペアをそのまま使います.

 

そのため,

ssh-copy-id [ユーザ名]@[サーバ] -p [ポート]

でまた別のサーバに公開鍵を転送してあげて,
~/.ssh/configを編集すればOKです.

Host hi
    HostName test.example.com
    Port 2229
    User df20test
    IdentityFile ~/.ssh/id_ecdsa

Host sp
    HostName sample.example.com
    Port 2229
    User df20test
    IdentityFile ~/.ssh/id_ecdsa

こんな感じで,複数記載することができます.

GoogleDrive FileStream でキャッシュファイルの保存先を外付けHDDにすると正しく動作しない

WindowsでGoogleDrive FileStream(GoogleDrive ファイルストリーム)を使用している環境で,キャッシュファイルの保存先を外付けHDDなどの別ドライブに設定すると,エクスプローラー上からファイルを開いたり別のフォルダにコピー(ダウンロード)したりすることができなくなるようです.

オンラインでのみ使用可,オフラインでも使用可,いずれの場合でも動作しません.

私はGoogleDrive上のファイルをローカルに常時落としておきたかったので,ファイルストリームではなく通常のGoogleユーザでも使用できる「バックアップと同期」アプリを使用することで回避しました.

近く修正してくれるとありがたいのですが...

2022/01/12追記:
シンボリックリンクでうまいことやるといけるかもしれません(未試行)

www.google.com

www.google.com

(下書き.TeXを使うか悩んでいる人へ.)MacのVSCodeでLaTeXを書く.

本記事は書きかけです.TeXの説明と,導入のさわりの部分のみしか記載していません.余裕ができたころに内容を追記し,configやテンプレートなども共有したいと思っています.

取り急ぎ,最近TeXTeXって聞くけどいったい何なの!?という方には多少参考になるかもしれない情報が書いてあります.

はじめに

うちの学科(情報系)では,学年が上がるにつれレポートをWordで書くのが辛くなってきます.

代わりに,以下の良いところがあるLaTeX(TeX)*1を使ってみましょう. 

  • 自動で間隔やフォントサイズを調整してくれるため,仕上がりがとにかく美しい.(Wordのようにいちいち微調整しなくてよい)
  • (少なくとも私が知る範囲では)どんなに複雑な数式も綺麗に表示してくれる.
  • 非常に長い歴史があり,アカデミアの世界では広く定着している.(多くの場合,論文を書くためのデファクトスタンダードとなっている.)
  • Wordと比べファイル構造が単純で軽く,ファイルの破損が少ない.*2

ただし,Wordと比べると以下のような特徴があり,とっつきにくいのも事実です.

  • CやJavaなどのプログラミングと似ていて,コンパイル(タイプセット)する必要がある.
  • つまり,文法をある程度覚えないと使えない.
  • 1回のコンパイル(タイプセット)に数秒〜30秒ほどかかり,ちょっと編集してコンパイル,を何度も繰り返していると時間がかかる.
  • だからと言って大量に書いた後にコンパイルすると謎のコンパイルエラーに苦しむ.
  • そしてコンパイルエラーがとにかく分かりにくい.
  • すでにある画像や図を入れるのは簡単だが,新しい図をTeXの中で作ろうとするとなかなか難しい(ただし作れると綺麗で,カルノー図なんかも作れる.)

なんだか悪い特徴が多くなってしまいましたが,一度慣れるとそんなに苦でも無くなってきて,TeXで作られたレポートの美しさに魅了されるようになります.

まずは導入,そしてある程度の使い方を覚えるところまで,頑張りましょう.

これから行う作業はそう単純なものでもないですし,途中で何かにひっかかってこの記事の通りに進まないこともあるかもしれません.そんなときは一旦保留にして,また気力が湧いてきた頃にもう一度挑戦してみてください.私も導入してからある程度慣れるまで,何度も放棄しました.なかなかに難しいのです.

ソフトウェアのダウンロード,インストール

ここからはHomebrew,VSCodeが導入済みであることを前提に進めていきます.

もしこの2つが入っていない,もしくは知らない場合は,以下の記事を参考に導入してから次に項目に進んでくださいね.

tamasan238.hatenablog.com

それでは始めていきます.ターミナル.appを開いて,次のコマンドを実行します.

 brew update

 brew cask install mactex-no-gui

 

これでMacTeXという種類のTeXディストリビューションのインストールが済みました.

(Python3使うときにbrew install python3,C言語のコードをコンパイルしたいときにbrew install gccってしますよね.それと似たような感じです.)

続いて,TeXの中で利用する"パッケージ"というものをアップデートします.

 sudo tlmgr update --self --all

 sudo tlmgr paper a4

TeXでは,A4のレポート形式にするのか,B5の本形式にするのか,などを自由に選ぶことができます.その中身を,今最新版に更新したわけです.

 

続いて,VSCode拡張機能をインストールします.

ターミナルでcodeと打って実行するか,アプリ一覧からVSCodeを探して起動してください.

VSCode左のバーにある,4つの四角いブロックのアイコンを押して拡張機能を探す画面を開きます.

f:id:tamasan238:20200519235331p:plain

次の2つを検索して,それぞれ緑色のインストールボタンを押してください.

LaTeX Workshop

VSCodeの中でコンパイルやプレビューなどができるようになる拡張機能です.保存と同時にやってくれるように設定することもできます.

LaTeX language support

拡張子が.texのファイルを開いたときに,中のコマンドにハイライト(色付け),入力補完をしてくれる拡張機能です.

これで,とりあえずソフトウェアの準備は完了しました.

LaTeX Workshopの設定

これからは,MacにインストールしたMacTeXを,VSCodeLaTeX Workshopという拡張機能を通して操作することになります.

もうちょっと細かく書くと,VSCodeで拡張子.texのテキストファイルを編集し,⌘+S(保存)の操作と連動して自動でMacTeXの中にあるいくつかのコンパイルするための方法のうちptex2pdf(platex+dvipdfmx)という方法でコンパイルする.といった感じですね.

このうち

ptex2pdf(platex+dvipdfmx)という方法で

というところが大事で,標準だとlatexmkという方法を使おうとします.
latexmkは日本語用の環境に適していませんので,platexに変更してあげる必要があります.

そして,標準のままだと文字コードの問題でコンパイルできなかったり,そこを変更したとしても構文のミスでコンパイルに失敗した時,無限ループに陥ったりします.

この辺りをどうにかすべく,LaTeX Workshopの設定を変えていきます.

 

あとは!!!友人が!!!!書いてくれたので!!!!!丸投げします!!!!!!

blog.loliver.net

*1:らてふ,てふと呼びます.らてっくす,てっくすではありません.TOEIC 金フレ,銀フレの著者はTEX加藤と書いて"てっくすかとう"と読むので,普段あの本の音源を聴く人はこんがらがりやすいです.

*2:実は.docx, .xlsx, .pptxなどのOffice系のファイルってzip形式になっていて,拡張子を.zipに変更すると展開できたりします.まぁ破損しやすいわけですね.

HomebrewとVSCodeを使えるように.

はじめに

嬉しいことに最近身の回りにMacerが増え,サポートをする機会が増えてきています

その中でよく対応する,授業でCやPythonJavaを書くけど,Macではどうすればいいの?という質問に対して,この記事で解説したいと思います.

本来VSCodeには,プログラムのデバッグなどが非常に便利になる機能があるのですが,まだ導入して間もない頃はなかなかとっつきにくいものです.

なので,とりあえず各種ソフトウェアをインストールしてVSCodeをエディタとして使えるように.そしてVSCode上のターミナルを使用してあらゆる言語のファイルを(コンパイル+)実行できるようにするところまで解説します.

なにはともあれHomebrew

Macでは,Homebrewというパッケージマネージャを使うことができます.簡潔には.AppStoreのコマンド版,とでも言えば良いのでしょうか.

UbuntuCentOSなどを使ったことのある人は,apt, dnf, yumMac版と言えば分かると思います.

開発系のソフトウェアは,もちろん各々のWebサイトから都度ダウンロードしてきて使うこともできます.ただし,モノによっては動作に他のソフトが必要(依存関係)だったり,別のソフトと何かしらが競合したり,なかなか一筋縄ではいかないことが少なくありません.それに,アップデートだって面倒です.

ここで出てくるのが,Homebrewです.その辺諸々を勝手にやってくれます.

何かをインストールしたいときは

 brew install 〇〇

だけでインストールが完了します.sudo?そんなの要りません.(つけると怒られます.)

さて,肝心のHomebrewの導入方法ですが,非常に簡単です.

公式サイトに行ってみましょう.

brew.sh

トップに長いコマンドが書いてあると思いますので,それをコピーしてMacのターミナルに貼り付け実行します.

ターミナルの開き方がわからない人は,⌘+スペースキーを押して,ターミナルと検索してみてください.これからよく使うので,Dockに入れておくことをおすすめします.

実行するとズラズラっと流れていきます.終わるのを待ちましょう.

Homebrewの初期設定

初期設定と書きましたが,嘘です.今後も頻繁に使います.

ターミナルを開き.

 brew update

を実行してください.(以降コマンドはターミナルに入れていきますよ.)

これは,Homebrewでインストールできるソフトの一覧を更新するコマンドです.

AppStoreなどではアプリの名前を検索すればすぐに出てきますが,前述のUbuntuCentOSであっても,この,一覧を更新する作業をアプリをインストールする前に必ず行う必要があります.(Homebrewでなければコマンドは違いますが)

そして,前回このコマンドを実行したとき以降に,それぞれのソフトが更新されているかどうかも確認してくれます.

今後Homebrewでいろんなソフトをインストールしていき,ふとbrew updateを行ったときに太字+✅で書かれたソフトが表示されたら新しいバージョンが公開されている印です.

そんなときは,

 brew upgrade

と実行すると,アップデートが必要なソフトを全て自動でアップデートしてくれます.

 brew upgrade (ソフト名)

のように,何かソフト名を指定してそれだけアップデートすることもできます.

 brew update → リストの更新

 brew upgrade → ソフトを実際にアップデート

この2つだけ,覚えておきましょう.間違えたとしても特に問題は起こりませんが.

VSCodeのダウンロード・インストール

脇道にそれました.本題に戻ります.

VScodeのダウンロードとインストールですが,こちらもHomebrewを使って簡単にできます.いちいちGoogleで「VSCode Mac ダウンロード」なんて検索しなくていいです.延々と「次へ」を押す必要もありません.

 brew install visual-studio-code

を実行します.

 

🍺 ←これが出ていれば,インストール完了の印です.

アプリの一覧を見てみると,さも前から存在していたかのようにVSCodeのアイコンが鎮座していることと思います.

見当たらなければ,ターミナルで

 code

とだけ打って実行してみてください.なんと不思議,VSCodeが立ち上がります.(実はvimのように,code test.c などと実行するとVSCodeでファイルを開くこともできます.優秀ですね. )

VSCodeの初期設定

今度こそ本当です.1回やれば大丈夫.

まずは日本語化しましょう.そのためには,日本語化する機能を持つ拡張機能をインストールします.

拡張機能は,VSCode左のバーにある,4つの四角いブロックのアイコンを押すと探せます.

f:id:tamasan238:20200519235331p:plain

ここですね.

面倒なので一気に入れていきます.万人受けしそうなものを書き出しましたので,以下から必要そうなものを検索してみて,緑色のインストールボタンを押すだけです.

Japanese Language Pack

日本語化する拡張機能

Duplicate action

ファイルを右クリックしたときに,複製機能を使えるようにしてくれる拡張機能.前のプログラムやテンプレートから作りたいときに便利.

PrintCode

定期試験など,コードを(色付けしたまま)印刷したいときに便利.

SSH FS

終わりの方に解説しますが,これを入れるとSSH接続先のファイルがさも自分のPC上にあるかのような状態で編集・作成・削除などができるようになります.学科の演習サーバにアクセスする人は入れておくと便利.

Excel Viewer

CSVファイルを見やすく開けるようにしてくれる拡張機能

Python

.pyのファイルを開いたときに色付けやデバッグ,自動整形やテストなどなど,いろんなことをしてくれる.Pythonを書くなら入れよう.

C/C++

うちはまだC書きますよね.書くなら入れておこう.

Java Extension Pack

Java書くなら.

 

とりあえずこれくらいでしょうか.

たぶん右下に再読み込みが必要ですと出ていると思います.

再読み込みを押します.(一瞬VSCodeのウィンドウが閉じます)

 

あとは,⌘+ , (カンマ)を押します.設定画面が開きます.

各々の好きなようにカスタマイズしてください.

終わったら気持ち上の方にある☓で閉じます.

コンパイル・実行できるようにする

ここまでで,とりあえずファイルを編集するためのエディタの準備と,プログラムをコンパイル・実行するソフトを簡単に入れられるようにする準備が終わりました.

ここから,メインのプログラムをコンパイル・実行するソフトを用意していきます.

(実は先ほどの拡張機能によってこのまま実行することもできますが,いろんな環境に対応できるように&&授業の進め方にちょっと近づけて,地味にトラブったときに自力で対応できるようにするために見なかったことにします.)

C

 brew install gcc

終わりです.

Python

 brew install python3

終わりです.

Java

厳密にはいろいろありますが,

 brew cask install java

終わりです.(caskを省いてもよいのですが,そうするとjavaの開発元ではないところがビルドしたデータを使っていくことになります.特殊なケースなので,今回はあまり気にせずcaskを挟んでください.)

たくさんインストールしたので,ここら辺で一度再起動しておくと安心かもしれません.しなくても問題はありませんが,こうやってたくさんのことをまとめて行うと稀におかしくなることがあります.一気にやったなぁというときは再起動しましょう.

コードを書いて実行してみる.

ここまでで準備は全て終了です.お疲れさまでした.

では実際にコードを書いてテストしてみましょう.

今回はJavaでやってみます.(あえて授業の方法に沿わせて行います.)

まずはVSCodeを立ち上げましょう.

左上の紙が2枚重なっているようなアイコンを押してファイルの一覧を出せる画面にして,フォルダーを開くから作業したいフォルダを開きます.

基本的にはFinder上での操作と変わりありません.

今回は空っぽのファイルから始めたいので,⌘+Nを押します.

システムの一時的な保管場所に,Untitled-1という名前の空のファイルができました.

このまま書いていっても良いのですが,うっかり電源ボタンを長押ししてしまったり,システムがクラッシュしたときに消し飛んでしまう可能性があります.まずは⌘+Sで保存場所と名前を決定してあげます.

フォルダを選んで,名前を書きます.この時,必ず拡張子(.c / .java / .py)まで入れてください.

プログラムを書きます.

まずはコンパイルしたいのですが,どこにjavac Test.javaと入れればよいのでしょうか.

いつものターミナルを使う?邪魔です.

実は,VSCodeの中にターミナルを出すことができます.

f:id:tamasan238:20200520002312p:plain

ここですね.

画面の下部にターミナルが出てきます.

 javac Test.java

 java Test

できました.

同じように,

 python3 test.py

や,

 gcc test.c

 ./a.out

なんかもできます.

慣れてきたら,ターミナルではなくVSCode上で実行・デバッグツールを使う方法を調べてみてください.非常に便利なツールが沢山揃っています.

【おまけ】SSH先のファイルを取り扱う

もし学科の演習サーバなどにファイルがある場合や,演習サーバ内にあるプログラムを使って提出しなければならない場合,これまで紹介した方法で取り扱うのは良策ではありません.

非常に便利な拡張機能がありますので,その使い方を紹介します.

先ほど紹介した,SSH FSという拡張機能は入っていますでしょうか.もしなかったら追加してください.

似た拡張機能として,Microsoftが作っているRemote - SSHという名前のものがありますが,まだ完成しておらず機能も足りないので間違ってこれを入れてしまわないように注意してください.

初期設定と使い方は友人が非常に丁寧な解説記事を書いていたのでそちらに誘導します.

こちらを読んでみてください.
使い方についてちょっと補足があるので,読み終わったら戻ってきてね.

loliver.hatenablog.jp

 

2020/10/21 追記 改訂されたようです.

blog.loliver.net

 

補足ですが,この方法で接続した場合,左に出てくるFinderのような画面やファイル自体はSSH先のサーバのものですが,先ほど説明したターミナルは自分のMacのものが起動しています.

そのため,例えばSSH先のサーバにあるプログラムを実行しようとしてそのままlsしても出てきません.

これを解決するためには,上の記事にある方法でサーバに接続した後,ターミナルの中でもSSH接続します.

つまり,VSCodeの下の方にあるターミナルで,

 ssh (ユーザ名)@(サーバ) -p (ポート番号)

を実行します.毎回やるのも面倒なので,上の記事の後半で解説されている公開鍵認証方式を使用したり,その上でbashrcにエイリアスなんか登録したりすると最短1文字で接続できるようにもなりますね.よく分からなければ上のコマンドを実行するだけでいいです.

すると,エディタにはSSH先のファイルやディレクトリが読み込まれ,エディタの下にあるターミナルもSSH先のシェルが起動している状態となり,演習サーバ上のプログラムを演習サーバ上でコンパイルしたり実行したり演習サーバ上にある提出用のプログラムを使用することが出来るようになります.

使い終わったら exit を忘れずに.

ちなみに,こんな感じでSSH接続した場合,さっきHomebrewを使って手元のMacの中に入れたPythonJavaの実行環境は一切使いません.だってSSH先のファイルをSSH先のプログラムを使ってSSH先で実行していますから.

ではなぜこんなにたくさんのことをしたかというと,逆にこうしないとプログラムを書きたい(実行したい)ときに毎回学科の演習サーバにSSH接続しないといけないからです.

ここまでの内容を行えば,演習サーバに繋がなくても実行できる状況ができています.演習サーバが使えないとき,ネット環境が不安定なときも心配いりません.

 

ただし,Pythonには注意が必要です.

ライブラリをインポートしようとすると,できないことがあります.そういうときには,

 pip3 install numpy

などのようにして必要なものを適宜ダウンロード&インストールしてください.

 

以上で説明を終わります.

お疲れさまでした.

 

(2022/10/29 補足)
Homebrewにおけるcaskの扱い方が大きく変わったことに伴い,表記を修正しました.

Raspberry Piでチャイムを

うっかり遠隔授業をすっぽかしてしまわないように,Raspberry Piで指定の時間にチャイムを鳴らすことにしました.その方法を解説します.

私の部屋では,AirPlayでiPhoneMacから気軽に音楽を再生できるように常時スピーカーと繋ぎっぱなし & 常時ONにしています.(Volumioというディストリビューションを使用すると容易に実現できます.が,今回の内容自体はRaspbianでもUbuntuでもCentOSでも同様に実施できます.)

音源を準備

ニコニ・コモンズや効果音配布サイトから,適宜音源をダウンロードしてきましょう.
学校と全く同じ音源はなんとなく嫌なので,ピアノを使用した明るめのジングルを採用しました.

commons.nicovideo.jp

適宜USBメモリやSCPなどを使用してファイルをRaspberry Piの中に移しておきます.

再生環境を準備

SSHで接続するか,本体のシェル(ターミナル,端末)を起動します.

wavが再生できるaplayというソフトが入っているかもしれませんが,今回はmp3が再生できるmpg321というソフトをインストールします.

debian(Raspbian, Ubuntu, Volumioなど)

 sudo apt install mpg321

RedHat(CentOSなど)

 sudo yum install mpg321

 sudo dnf install mpg321 (CentOS8の場合)

インストールが終わったら,以下のコマンドで再生してみます.

 mpg321 (音源ファイル名)

再生されなかった場合は,音声の出力先を変更する必要があります.

 raspi-config

で,Autoから各々の環境に応じて変更してください.(HDMIケーブルを抜くだけで解消されるかもしれませんね)

 

以下のようにして,音量(0~100)を変更して再生することもできます.

 mpg321 (音源ファイル名) -g (音量)

これでとりあえずこのコマンドを叩けば再生できるようになりました.

今度はこれをcronを使って自動的に実行されるようにします.

自動再生設定

設定を始めるわけですが,cronの設定は慣れていない人からするとなかなかとっつきにくいものです.

以下のサイトを使用すると適切な設定文を生成してくれます.

crontab-generator.org

例えば,月〜金曜の朝10時にコマンドを実行したい(鳴らしたい)場合はこんな感じ.

Command to Execute(実行するコマンド)の入力も忘れずに.

f:id:tamasan238:20200518121134p:plain

Generate Crontab Lineをクリックするとこんな感じでコマンドが出力されます.

f:id:tamasan238:20200518121313p:plain

以下のコマンドで設定画面を開きます.

 crontab -e

末尾にでも出力されたコマンドを書いていきましょう.

私の場合はこんな感じに設定しました.

f:id:tamasan238:20200518121600p:plain

授業間が10分しかないので,いらなさそうなところは省いています.

時間割に応じて最後のコマの辺りを修正したり,朝とお昼は机に向かっていなくても気付けるように音量を大きめにして出力させたりしました.

Ctrl+Xで終了できます.

【重要】タイムゾーン確認

これで終わり...としたいところですが,セットアップやディストリビューションによってはタイムゾーンUTC(世界標準時)になっていることがあります.

その場合,設定した時刻の9時間前に鳴ってしまうことになるので,深夜に爆音のチャイムが鳴り響きます.

非常に迷惑なので,念の為タイムゾーンを確認しておきましょう.

シェルで,

 date

と書いて実行します.

JSTと書かれており,時刻が合っていたらOKです.安心してそのまま電源を切らないように気をつけましょう.

UTCなど,他のものが書かれていた場合は深夜に爆音が鳴り響きます.

 sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

このコマンドで修正しましょう.

再度 date を実行して確認できればOKです.

もし,JSTと書かれていても(or JSTに設定しても)時刻がズレている場合は,時刻設定がうまくできていません.

この場合,OSやそのバージョンによって設定が少々異なりますので,「(OS名) NTP 設定」などと検索されてみてください.

 

お疲れさまでした.

以上で設定は完了です.

Slackカスタムリアクション登録のすすめ

Slackには投稿に対して様々な絵文字をつけるリアクション機能がありますね.

そして,デフォルトで入っているもの以外に,自分たちで別の画像を絵文字として登録する"カスタム絵文字"機能があります.

f:id:tamasan238:20200423143153p:plain

こんな感じ.

都度Photoshopなどで画像を作ってアップロードしていくのもいいですが,単純なもので良ければかんたんに作ってアップする方法がありますのでいくつかご紹介します.

テキスト絵文字を作りたい

f:id:tamasan238:20200423143754p:plain

2020/04/23時点.

こちらのサイト&後述する拡張機能の併用が便利です.

テキストを入れて,フォントと色を選ぶだけでそのままSlackに登録してくれます.

扱いがかんたんですぐできるのでよく使わせてもらっています.

emoji-gen.ninja

こちらのChrome拡張と併用するともっと便利です.

chrome.google.com

 

Web上の画像をサッと登録したい

f:id:tamasan238:20200423144014p:plain

そんなときはこの拡張機能が便利です.

Chrome拡張機能で,ブラウジング中に「この画像いいな」と思ったとき,右クリックメニューからすぐに追加することができます.

ミーム系画像の登録が捗りますね.

chrome.google.com

 

治安の悪い絵文字を作りたい

そんなときはここに限ります.

詳しい使い方は作者様がQiitaに記事を書かれているので,そちらを参考にされてください.

qiita.com

こっちが本体.

zk-phi.github.io

番外編

手元の画像を(一気|かんたん)に登録したい

f:id:tamasan238:20200423144516p:plain

絵文字ページにひょいっと入ってくる.

ワークスペースを新しくしたときなど,一括で手元の画像ファイルを登録したいときにD&Dで登録できるようにするChrome拡張です.
(既存のワークスペースから絵文字を取得する方法は後述します.)

絵文字名にはファイル名をそのまま使用してくれるため,都度登録する手間が省けます.

ただ,あまり一気に(50個くらい?)登録しようとするとSlack側で弾いてしまうようなので,入れてみてエラーが出たら5分ほど待って入れ直してみる必要があります.

すでに入っている場合も同様にエラーを吐いてくれるので気にせず流し込めます.

chrome.google.com

 

すでに登録されている絵文字を一括でエクスポートしたい

スクリプトで一括DLする方法があります.

WSを新設する機会が多いので,よく使用させてもらっています.

くわしくは以下を.

 

上述の拡張機能をインストールした上で絵文字の管理画面を開くと,zipでダウンロードできるボタンが追加されています.

 

Node.jsのインストールは,Chocolateyをインストールした上で

$ choco install nodejs

とするのが楽ですよ.(MacならHomebrewをいれて brew install nodejs)
www.hahahahaha-nnn.work

# Slack側でAPIの仕様が変更されていたため差し替えました(2021-04-29) 

 

f:id:tamasan238:20200423145931p:plain

こんな感じで登録していくと,どんどん増えていきます☺

著作権その他には十分お気をつけを.

VMware Fusion 7 で仮想マシンの画面が真っ暗になる

 

macOS Catalina (macOS 10.14)以降,OS側のセキュリティ周りの仕様変更によりFusion7で仮想マシンを立ち上げても画面が真っ黒のまま表示できなくなっています.

f:id:tamasan238:20200401065704p:plain

こんな感じ.

操作できないのにCPUとメモリの使用率がぐんぐん上がっていく状況で,Fusionのライブラリ画面に小さく映るログイン画面に途方に暮れている人も多いのではないでしょうか.

最新版のFusionを買えば問題ないのですが,延命の方法が無いわけではありませんので,以下に紹介します.

ただし,サポートが切れている以上,旧版を使い続けることはセキュリティ的にあまりよろしくありません.
できるだけ早く最新版を購入されることを強くおすすめします.
(私も先日思い切って新ver.に移行しました.日本でもアカデミック版を提供してほしいですね...)

 

状況を整理すると,表示・操作はできないものの,ライブラリ画面やアクティビティモニタから確認できるように,仮想マシン自体は起動しています.

 

つまり,何らかの方法で仮想マシンに接続して画面を受信,操作さえできればいいわけです.

そう,例えばVNCとか...

 

あります.

VMware Fusionの機能として,仮想マシンの画面をVNCで飛ばすことができるようになっています.

①Fusion側の操作(初回のみ)

レンチ🔧アイコンをクリックして,仮想マシンの設定画面を開きます.

f:id:tamasan238:20200401063609p:plain

その他の"詳細"をクリックし...

f:id:tamasan238:20200401063656p:plain

"VNCによるリモートディスプレイ"にチェックを入れます.

パスワードを入力し,Returnキー(Enterキー)を押せば準備は完了.

あとは仮想マシンを起動していればいつでもVNCで接続できるようになりました.
(仮想マシンごとに初回だけこの設定が必要です.)

もし複数の仮想マシンを同時に複数起動して,VNCを使用したい場合は,仮想マシンごとにポートの値を5901, 5902, ...と変えてあげてください.

Mac側での操作

初回に①の操作を終え,仮想マシンが起動すればあとは簡単です.

Dock左端のFinderアイコン(顔)を右クリックし,"サーバへ接続"をクリック.

 

f:id:tamasan238:20200401064844p:plain

上のテキストボックスに以下の内容で入力し,"接続"をクリックします.

vnc://127.0.0.1:5900

(左から,

を指定しています.)

すると,画面共有.appが立ち上がり,以下のダイアログが出てきます.

f:id:tamasan238:20200401065040p:plain

Fusionで設定したVNC用のパスワードを入力し,"サインイン"をクリックすると接続され,操作ができるようになります.

注:仮想マシンのユーザのパスワードではありません.

③次回以降簡単に接続する方法(おまけ)

ついでなので書きますが,いちいち右クリックして接続を2回も押していられないという方は以下の方法でDockにショートカットを作成できます.

初回は②の方法で接続します.

接続が確立したら,画面上に表示された仮想マシン名の左にある,小さな"@"と書かれたアイコンを,Dockの右端のゴミ箱の左までドラッグ&ドロップ

ショートカットが作成されたかと思います.

あとはパスコードさえ登録していれば次回以降は

  1. ショートカットをクリック
  2. Return(Enter)

で接続できます.